【Blog】40歳、富士山に登る。登る編

三半規管が弱く頭痛持ちなので、高山病に超~~~~~~~~ビビっていたのですが、登り始めの時点では特に変わりなくホッとしました。だけど船酔いと一緒で、考えると罹りやすくなる気がしたので、考えすぎないようにしよ~と思い足を進めました。

6合目までは息が上がることもなくあっという間に着きました。でも少し長めに休憩した方が良いかな?と思い、先に行きたい気持ちを抑えて10分くらい休んで出発。周囲は雲なのかガスなのかわかりませんが、ま~っしろで何も見えませんでした。山頂も見えない(どのくらい遠いか距離感掴めない)し、呼吸も苦しくないし、この頃はルンルン気分で足取りも軽かったです、間違いなく。

富士山へ行く前に『富士山と少しでも似たような場所を歩く練習をしておかねば!』と思い、宮崎の高千穂峰に行きました。自分のことを自分が一番信用していないので、本当に歩けるか不安だったんです。平地の気温が36度あった日で暑かったということもありますが、その登山がそれはもう本当にキツくて、登りは汗だく、帰りは途中で足を滑らせて落ちるし、足を前に出すのが怖くなってしまって、予定の倍の時間がかかってしまいました。でもそのおかげで、歩き方や登り方、ストックの使い方を見直せたし、砂の中に小さな岩が点在するザレ場?って言うのかな?そんな場所の下りが苦手なのもわかったし(これがプリンスルートにつながりました)、練習に行っておいて良かった~とつくづく思いました。

高千穂峰でのことを教訓に、ルンルン気分でも歩幅は小さく小さく、段差はあまり筋肉を使わずに(ちょっと言い方変だけど)、なるべく高低差のないところを進むように意識しました。そうして新七合目に到着。

ここでちょっと行動食を食べました。といっても、アミノバイタルのBCAAのゼリーとSOYJOY。飴やガム、甘いものをほぼ食べないので、偏食にはちょっと辛いですね、登山って。20分ほど休憩して元祖七合目を目指しました。

この時もまだ山頂は隠れていて、「晴れてくれたらいいな~」と思っていました(のちに後悔)。元祖七合目へ向かう途中くらいで、急に、ほんとに急~~~に、脈が速くなってちょっとびっくり。息苦しさはないしペースも変わらずだったのですが、一旦落ち着こうと思い水分を摂って、バーのお菓子みたいなものかじってプチ休憩。体はキツくないのに脈だけ速い、動けば普通にハーハーは言うけど苦しいわけじゃなくて、頭も痛くないし吐き気もない、みたいな。説明が難しいのですが、なんか不思議な感覚でした。

↑この写真が何合目と何合目の間なのか分からないのですが、たぶん、八合目の手前だと思います。まだ元気。でも、このあたりから「あれ、このペースだとちょっとヤバいかも」と思い始めます。

もうすぐ8合目というところで一瞬空が晴れました。真っ白になったり晴れたりの繰り返しだったのですが、曇ると寒くて晴れると暑くて、頭の中で文句を言いながら服装をコロコロ変えました。最初はTシャツに薄いパーカー、次はパーカーを脱いでアームカバーだけになり、途中から山頂まではTシャツ+透湿性のある防風ジャケットというスタイルでした。

↑八合目で食べたこれが、今回持ってきた中でいちばん美味しかったです!

新七合目~元祖七合目~八合目の区間タイムはほぼ同じだったのですが、ここでちょっと待てよ、と。【やっぱりペースが少々遅すぎる気がする。だってまだあと九合目、九合何とか勺があったはず…。】休憩しながらコースマップ&タイムを確認すると、思ったとおり1時間くらいオーバーしていました。一瞬どうしよう!と思いましたが、一応想定していた範囲内だったのと、足が全く疲れていなかったので同じペースで登れば14時には登頂できると踏み、八合目を後にしました。

でも、このあと、一気にキツく苦しくなります。

(つづく)

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